2010年04月27日

国際児童図書評議会の機関誌 「ブックバード」日本版創刊(産経新聞)

 ■「アラブの児童文学」に焦点

 児童書や子供たちの読書環境について考える国際組織「国際児童図書評議会」(iBbY、本部・スイス)の機関誌「ブックバード」日本版が出版社マイティブック(東京都渋谷区)から創刊された。創刊号では、日本では紹介される機会が少ない「アラブの児童文学」に焦点をあてた翻訳記事が掲載されている。

 iBbYは、第二次世界大戦後で荒廃した欧州の子供たちに本を届ける目的で1953年に設立。現在は72カ国が加盟し、ブックバードはその機関誌として63年から、世界各国で発行されている。日本支部は74年に設立され、谷川俊太郎さんらが参加しているが、ブックバード日本語版は発行されていなかった。

 創刊号では、米国在住のパレスチナ人女性作家、イブティサム・バラカトが、イスラエル占領下のヨルダン川西岸で暮らした幼少時代と家族を守ろうと苦悩した父親についてつづったエッセー「哀悼の40日」のほか、パレスチナの子供たちが描いた物語などが紹介されている。

 イスラエルの児童文学に表れる「自己」と「他者」の認識についての寄稿も掲載されている。時には政治的対立に翻弄(ほんろう)されながらも、互いへの理解を推進しようともする文学のあり方について迫っている。

 2310円。年4回発行。次号は6月15日発売で、児童文学の最高峰とされる「国際アンデルセン賞」の2010年全候補者と書籍リストを紹介する。

 百々佑利子編集長は「欧州や北米のみならず、さまざまな地域の本について知ることができ、楽しみながら視野を広げてくれる。文学や国際問題など、さまざまな関心に答えてくれると思う」と話している。(宮田奈津子)

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2010年04月24日

裁判員制度は合憲…殺人事件で東京高裁判決(読売新聞)

 知人の中国人男性に対する殺人などの罪に問われ、1審・宇都宮地裁の裁判員裁判で懲役18年の判決を受けた中国籍で整体師の付佳男被告(26)の控訴審判決が22日、東京高裁であった。

 被告側は控訴審で、「憲法は裁判官のみの裁判を想定しており、裁判員制度は被告の裁判を受ける権利を侵害している」などと主張していたが、小西秀宣裁判長は「憲法は裁判官以外のものを裁判所の構成員とすることを禁じておらず、被告の権利を侵害するものではない」との合憲判断を示し、被告側の控訴を棄却した。裁判員制度が憲法に適合するかどうかを判断した判決は初めてとみられる。

 判決はまず、「憲法が裁判官を下級裁判所の基本的な構成員として想定していることは明らか」としたが、憲法と同時に制定された裁判所法が、陪審制度を設けることを妨げないと規定している点などを指摘。「憲法制定当時の立法者の意図も、国民の参加した裁判を排除するものではなかったことは明らか」とした。

 その上で、裁判員制度が、有罪、無罪の認定や刑の重さについて、裁判官の意見を含む過半数で決めるとしている点に触れ、「憲法の要請に沿うもの」と結論づけた。

 また、裁判員に選任された人が裁判員になることが強制されるのは苦役を禁じた憲法に反する、との主張に対しては、「制度を円滑に実施するために必要最小限のものと評価でき、憲法に抵触するとは言えない」と判断した。

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2010年04月23日

橋下“維新”府議はやジレンマ 自民が公認候補…党籍除名も(産経新聞)

 5月23日投開票の大阪市議補選福島区選挙区(欠員1)で、自民市議の長男で秘書の太田晶也氏(38)が出馬に意欲を示していることが21日、分かった。自民党府連に公認を求める方針。しかし自民の公認候補が立候補すると、戸惑うのは橋下徹・大阪府知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」に加わった自民党籍の議員たち。維新は独自候補の擁立を決めているが、自民府連幹部の中には「反党行為をした場合は除名もある」という厳しい意見もあり、関係者からは「究極の選択になる」との声があがっている。

 晶也氏は同選挙区選出の太田勝義市議の長男。選挙区定数は2で、当選すれば親子での議席独占となるため世襲批判も想定されるが、晶也氏は「地元出身者として福島区の将来を考えていきたいと思っている。父の後援会の賛同を得たうえで出馬したい」と話しており、自民支部内で調整がつけば、来週にも府連に公認申請をするという。

 市議補選では、維新が会社役員の広田和美氏(46)を擁立する方針で、地域政党の“初陣”としての注目されている。

 維新にはこれまで30人の地方議員が加わっているが、ほとんどが自民出身で党籍を残したまま。自民党籍を持つ維新府議の1人は「過去の選挙では公認候補以外を応援して処分されなかった人もいる。仮に処分を考えているのなら釈然としない」と話す一方、別の府議は「できれば自民の公認候補を落とす選挙にはかかわりたくはない」と打ち明けた。

 補選にはこのほか、民主の国本政雄氏(33)と共産の山田みのり氏(33)の2人が立候補を表明している。

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